ビッグモーター 逮捕の社員 本社側の影響力を背景に伐採指示か

「ビッグモーター」の社員の蒲原敏之容疑者(51)は、本社に勤務していた2年前、川崎市の「川崎店」の前の街路樹を伐採するよう指示したとして器物損壊の疑いで逮捕されました。

容疑者は当時、各地の店舗を巡回点検する「環境整備推進委員」の立場を唯一担い、現場の店舗に対して一定の影響力を持っていたことが警察などへの取材でわかりました。

会社が設置した特別調査委員会がまとめた報告書では、清掃や整理整頓など「環境整備点検」の成績や対応がよくなければ、降格処分につながっていたと指摘されています。

このなかで「本部の部長や次長らが事前にわざわざ対象店舗に訪れ、状況を確認して経営陣による本番の点検に備えることもあった」とか「修理作業をそっちのけにしながら、数日かけて清掃や整理整頓を行っていた」というケースが紹介されています。

容疑者もみずから店舗を直接訪れることがあったということで、警察は本社側の影響力を背景に伐採を指示していた疑いがあるとみて、さらに調べることにしています。