タリウム事件 被告を追送検 うその登記申請で部屋の名義変更か

追送検されたのは、住居不詳で元自営業の宮本一希容疑者(38)です。

警察によりますと、2020年10月、叔母が所有する京都市内のマンションの部屋についてうその登記申請を行い、自分の名義に勝手に変更したとして電磁的公正証書原本不実記録などの疑いが持たれています。

宮本容疑者は、京都市の21歳の女子大学生にタリウムを摂取させて殺害したとして去年3月に殺人の罪で起訴されたほか、去年6月には叔母もタリウムで殺害しようとしたとして殺人未遂の罪で追起訴されています。

警察によりますとうその登記申請を行ったのは、叔母が体調不良を訴えて意識不明の重体になってからおよそ3か月後で、マンションの部屋は名義を変更した翌月におよそ3000万円で売却されていたということです。

また、警察はうその申請の手続きを手伝ったとして、容疑者の知人で不動産会社の54歳の社長についても2日、書類送検しました。

調べに対し、宮本容疑者は黙秘し、社長は容疑を大筋で認めているということです。